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ここでは、ある程度オーディオに通じている人なら誰にでもできそうな、現場での音の出し方を考えてみましょう。地元の夏祭りとかカラオケ大会とかで、個人がボランティア的に行う程度のレベルです。
とりあえずこのようなシステムを組んでみましょう。
ここで迷う人もいないかもしれないけど、一応絵を描いてみました。入力端子っぽいのが縦に3つありますね。写真の機種だと、上から
です。多くの小規模ミキサー(PADまたはATTのないもの)には、XLRにはマイクレベル機器、ホーンにはラインレベル機器というルールがあります。ホーン端子にはPAD(ATT)が入っているので、マイクをホーン端子につないでもごく小さな音しか出ないのです。
また、XLR端子はよほど変なマイクやケーブルを使わない限りバランス伝送で接続できるので、ケーブルが長くなりがちなマイク類はやはりXLR端子に接続するのが良いのです。
バランス伝送についてはD.I.のことを書いたページに書きましたが、『業務機は原則として必ずバランス伝送。だからXLRケーブルを使うんだ。』と覚えてください。ノイズ耐性に優れた伝送方式なんです。
ここで『PAD(パッド)』『ATT(アッテネータ)』とは減衰器のことで、過大な入力信号を小さくすることで音のひずみを防ぐ役割を持ちます。
マイクをつなぐとき、ライン機器はホーン端子にって言ったよね。そういうわけでホーン端子につなげばOKです。
ほとんどのプレーヤはRCAピンジャックがついているはずですから、ピンプラグとホーンプラグのついたケーブルが必要です。家電店に行けば変換プラグもありますが、2020年代にもなると置いてあるリアル店舗は少数派になってきました。
CDプレーヤなどをつなぐときは、Lを若番、Rを老い番にして、卓の上でも一目で左右が分かるようにしておきます。ちなみに上の図ではLを2ch、Rを3chとしましたが、私はなんとなくLを奇数番、Rを偶数番に入れる事が多いです。自分で間違えなきゃなんでもいいんですが。もっとも、最初からステレオ入力に対応しているミキサーなら、そこにつなぎましょう。L/Rをどうつなぐかはパネルを見ればすぐ分かります。
マイク1本にCD1台だけという入力なので、これで入力まわりの接続は終わってしまいました。